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下町の喫茶店

下町の喫茶店は良い。

 

 

意外と夜までやってるところがうれしい。

 

 

誰もいなくてもやってる。誰か来ても、誰もいないかのよう。

 

 

 

そんな事思ってもないのだろうけど、客が抱えてきた色んな憂鬱をじんわり包んでくれる感じがして

 

何より救われる。

 

 

 

コーヒーカップの底がみえる頃また憂鬱に襲われたとしても、その時まではとても救済された気分になれる。

 

 

 

その不思議なBGMと、さらに不可思議な中世の雰囲気と、妙な静けさで

 

深海の貝みたいに誰にも届かないため息をひっそりついて、誰にも見せない自分を慈しむ時間。

 

 

 

 

 

ある土曜日の夜の帰り道に適当な気分で適当に入った喫茶店は、えんじ色と真鍮の組み合わせの物が多い大好きな趣の店だった。

 

 

 

少し値段いいけど、その店のセットメニューを頼んだら

もうここはどこでどの時代に迷い込んだのかなって気分になって、変な国にトリップした気分になった。

 

 

 

 

ここのブレンドには多分いけなくありがたいスパイスが入ってる。味も香りも特徴ないのにヤケにうまい。

チーズケーキもベイクドなのにレアだ。絶妙すぎてあやしさを隠しきれてない。美味しすぎる。

コンビーフサンドもパンがジブリみたいに完璧すぎておいしいっていうか、おかしい。

 

 

 

 

幻だったのかな。

次にふらっと行こうとしても、もうないかもしれない。それでいいのよ、グッとくるわ。

 

 

 

どの通りにもそういうあやしい喫茶店があるから、行く度に幻だったとしても困らない。

 

 

 

まだ手を出してないけど、そういうあやしいバーもこの街には同じ数だけあるのだ。

 

 

 

最近、居心地悪いくらい不思議な空間が居心地よくて、そういう場所ばかり求めてる。

 

 

 

今が1番冬を感じてる。

 

 

 

 

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